今回ご紹介するのは、コンパクトな造りの中に豊かな住空間が広がっている住まいです。室内は自然素材の優しい雰囲気に包まれていて、心も体もくつろげるような快適さが大きな魅力となっています。自然素材がふんだんに使われた住まいに興味がある方や、リラックスできる木の住宅に憧れている方には、家作りの際の何か参考となるアイデアが見つかるかもしれません。このプロジェクトは和歌山県を拠点に活動している一級建築士事務所 想建築工房によって手掛けられました。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!
住まいのロケーションは和歌山県の小さな住宅地で、敷地の北側には山の景色がのぞめる他、周りには田園風景が残っていてのどかな雰囲気。その中に静かに佇んでいるこの住宅は、高さを抑えコンパクトな作りをした2階建てとなっています。建物の輪郭がはっきりとした直線的なデザインと、モノトーン調の外壁からなるシンプルな外観ですが、玄関部分には木など自然素材が使われていることが良いアクセントになっていて、印象的な雰囲気を作り出しています。
こちらはリビングを中心とした室内の眺めです。南面に大きな開口部を設置しており、明るく開放的な雰囲気となっています。風合いの美しい無垢材のフローリングやリズミカルに設置された天井の化粧梁が、シンプルな室内インテリアに優しいアクセントをプラスしています。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています。◀
こちらはLDKをキッチン側からのぞんだ様子。カウンターがオープンとなったキッチンからはリビングや外の様子が良く見渡せ、またリビングの一角にはちょっとしたワークスペースが設けられていることも分かります。フローリングをはじめ、建具やデスク、テレビボード、棚、キッチンなどの造り付け家具など、木がふんだんに使われていて、自然素材の優しさが心地いい空間となっているようですね。奥の引き戸を引くと階段ホールとつながります。
【自然素材については、こちらの記事でも紹介しています】
こちらは吹き抜けとなっている階段室の様子。2階の大きな窓からは優しい自然光が降り注ぎ、この階段ホールだけでなくリビング方向にも明るさを届けてくれます。また、この階段室の大きな窓からは豊かな山並みがのぞめ、毎日階段を上り下りしながら、その眺めに心が癒されるようになっています。階段下には収納を設け、スペースを有効活用していることも伺えますね。