浴室のデザインについて考えることは、ごく普通のひとならばそれほど多くないかもしれません。賃貸物件やある程度規格の決まった集合住宅では、特にユニットタイプのバスルームとなっていることも多いですよね。しかしながら、細部まで家づくりをこだわりたいのであれば、デザインにこだわった浴室づくりについて考えたいもの。今回はそんなこだわりが見えるバスルームをご紹介していきます。日々の生活が楽しくなるようなバスルーム、作ってみませんか?
浴室をゼロから考えようとする場合、皆さんはどんなデザインのバスルームを思い描きますか?もちろんスペースやコストといった点は考慮に入れておく必要がありますが、例えば長風呂しながら映画を見たいのであれば、浴室用のモニターを設置する必要が出てきますし、シャワーを浴びる頻度が高いのであれば、シャワーブースを設けるというのもひとつの手。毎日のリラックスタイムを満喫できるようなカスタマイズを取り入れたいですね。
Photo: 鳥村鋼一
【インテリアデザインについては、こちらの記事でも紹介しています】
近年では、既成のユニットタイプの浴室が広く出回っていますが、FRPと呼ばれるプラスティック素材は掃除がしやすい反面、どこか硬い印象になってしまいがち。贅沢なデザインを目指すのであれば、木などの天然素材を取り入れたバスルームはいかがでしょうか?こちらでは、丸太をくりぬいた浴槽が取り入れられており、床や壁にも木で統一されています。広々とした浴室で、毎日温泉気分が味わえそうで素敵ですね。
家づくりを考えるときに、ヨーロピアンスタイルで内装を、とご希望の方もいらっしゃると思いますが、バスルームも外国風に、という方は意外に少ないかもしれません。その理由として考えられるのは、西洋と日本との浴室の使い方の差異でしょう。浴槽の湯を家族みんなで使う日本式の入浴は、バスタブの中でのみお湯を流す事のできる洋式のバスルームでは困難になります。逆に考えれば、一人暮らしのお宅ならばこちらのようなレトロっぽさの漂うバスルームは充分に使えるということ。日常を忘れさせてくれる空間となりそうです。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の浴室を紹介しています。◀
※ 浴室の写真ページ
家づくりを考えるときに、浴室は敷地や家のどんなポジションに配置するでしょうか?多くの場合、日当たりのそれほどよくない場所が与えられるのではないでしょうか。賃貸の集合住宅などでは特に、窓のないバスルームも少なくないでしょう。しかし、せっかくのリラックス空間なのですから、明るさや開放感があるとより心地よい時間となるはず。こちらのお宅の浴室は、白でカスタマイズされており、とても明るく開放的です。壁の一面に不透明のタイル式のガラスを取り入れることにより、光がふんだんに差し込みます。
最近よく聞く狭小住宅。コンパクトサイズの土地に合わせて、必要な空間を上手に盛り込んでいく技は、海外からも熱い視線が注がれています。コンパクトサイズであっても、使いやすさが考慮されているのが大きな魅力です。こちらのお宅では、寝室に隣接する形でトイレとバスルームが作りつけられています。浴室部分は床を掘り下げた場所に位置しており、使用時にはシャワーカーテンで仕切るのだとか。シンプルかつ機能的ですね。
家をつくる際、全体的な統一感のあるインテリアにすることは、多くの方が望むことなのではないでしょうか?こちらのお宅は、ミニマルでオリジナルなスタイルで作られています。浴室は、半透明のポリカーボネートで作られた温室のような空間にあり、そのミニマルな空間に合わせるように、浴槽が置かれています。無色の空間に彩を添えるのがオレンジ色のカーテンと観葉植物。シンプルなライフスタイルが伺えます。
Photo: Kenichi Suzuki
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