老若男女問わず熱中症にかかるリスクが高い今年の猛暑。休日は庭で思い切り遊んだりガーデニングを楽しみたい!… というのは少し考えもの。気温が低い早朝や日が沈んだあとなど、体に負担が少ない時間帯を選ばなければなりません。それに、日が沈んだあとの庭は夜にしかない魅力があります!ムードの良い夜の庭に癒されてみませんか?
大きな切妻屋根が包み込むおおらかな空間、内部と外部の境界は緩やかでどちらにいても心地良い… そんな住宅です。大きな屋根には開口部があり、緑豊かな山が借景となります。日が落ちたあとは夜へと変化し続ける空の色、ライトアップされ徐々に濃くなる庭木の影、繊細な光がこぼれる縦格子などが一体となり、美しい風景を作り出します。
こちらの中庭は3.6x3.6という小ぶりなサイズ。しかし庭を囲っているボリュームが平屋のため、明るくより広く感じます。これは室内の体感サイズにも良い影響を与えるでしょう。夜間は室内からの明かりがふんわりと庭を照らし、中央に植えたノムラモミジのシルエットを幻想的に浮かび上がらせます。四季折々の変化も楽しみですね。
クレジット: A.FUKUZAWA
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太陽がギラギラと照りつける下でのプールももちろん楽しいのですが、大人はライトアップされた夜のプールでまた違った楽しみ方を試したいもの。プールサイドのデッキチェアでお酒を飲むも良し、プールに脚を浸しながらお喋りするも良し。昼間の太陽光よりも弱く優しい照明の光を受け止めながらゆらゆら揺れる水面を眺めているだけでも、いつのまにか癒されていること間違いなしです。
まるでタイムスリップしたかのような独特の雰囲気に惹かれる夜の庭です!こちらは古民家をリノベーションしたレストラン(1F)とプライベート茶室(2F)の庭。蔵のような堂々たる佇まい、苔むした庭石、経年変化した木材の質感… 。悠久の年月や日本の歴史のロマンを感じさせる庭にいると、伝統は受け継がねばならない… と自然に思えますね。