チェストは、大切なものや衣類などをしまうために使われる家具ですが、皆さんのお宅ではどのようなデザインものをお使いでしょうか。部屋の大きさ、使用用途によっても家具の大きさやそのニーズは変化するはず。整理整頓された家づくりを目指すのであれば、収納家具にはこだわりたいですよね。今日はいろんなデザインのチェストをご紹介します。置く場所、収納するものによって、使い勝手の良い家具選びをしていきましょう。
チェストと聞いて、想像する家具はどんなものでしょうか。引き出しの付いた、いわゆるタンスを思い浮かべる方も多いかもしれませんね。しかし、元々は、ヨーロッパで古くから使われていた長方形の蓋つきの箱、長持のようなものをチェストと呼んでいたのだとか。この中に、衣類や貴重品をしまっておいたのだそうです。その後、今日私たちが想像するような、チェスト・オブ・ドロワーズと呼ばれる引き出し付きのものへと変化したということです。
元々のチェストの役割は、収納家具としてだけでなく、ベンチとして、またはテーブルとして使われてきたのだそう。今日でも、そういったユニットタイプの家具は、コンパクトで多機能であるため、とても重宝しますよね。こちらの寝室では、クッションや替えのリネン、シーズンオフの布団などをしまっておく場所として使われています。朝晩の着替えの時などにもちょっと腰を掛ける場所として使えるのも便利。ベッドにくっつける形で置くことで、ソファを別に置くよりもすっきりと見せることができます。
ちょっとした小物を収納する場所として、小ぢんまりとしたサイズのチェストがあると便利ですよね。こちらの家具は、東京のデザイナー・Taiji Fujimori Atelierが手がけたもの。ひとつ置くだけでも、小動物のような愛らしい存在感が感じられますが、ご覧の通り、積み重ねることも可能なので、異なる素材を組み合わせて個性的なお部屋のアクセントとしても使えそうですね。また、スツールとしてもちょうどよい高さになるので、例えば玄関側に、靴磨きの道具の収納として置くと、靴を履くときにも便利かも。
長持や櫃のような形のイメージの名残りで、背の低い棚もチェストとして思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。背の低めのチェスト、収納棚は、視界を遮ることがないため、お部屋を広く見せたい、開放感のある空間を作りたいという場合に、おすすめの家具です。こちらでは、テレビを置く台として活躍してくれています。壁や床の色合いとチェストの色を揃えることで、違和感なくしっくりと空間に馴染んでいますね。
衣類を仕舞う場所としても引き出し付きの棚は大活躍してくれます。こちらの家具は、バロック様式を思わせるようなデザインですが、よく見ると、ヘッド部分に王冠付きの動物の頭があしらわれています。メルヘンチックなモチーフは、子供がワクワクしてくれそうなインテリアづくりにも大いに役立ってくれそうですね。着替えが苦手な子にも、少しでも楽しい時間になるように、貢献してくれるのではないでしょうか。
引き出しつきのもの、箱型で上部が蓋になったものをご紹介してきましたが、それでは収納の使い勝手がイマイチ、という方もいらっしゃるでしょう。こちらはそんな方のニーズを埋めてくれるような複合式のデザインです。下には引き出しと観音開きになる扉付きの棚が作られており、その上に、飾り棚のようなオープンシェルフが載っています。大切な物やなくしやすいものは引き出しの中、飾っておきたい小物やアクセサリーなどは上の棚にディスプレイするなど、使い方も無限に広がりそうですね。