リサイクル品や既存の家具にDIYで少し手をかけたものには、新品のものにない魅力や表情があります。今回はそんなものたちでダイニングを模様替えする際のヒントをご紹介します。
色合いも形も気に入っているのに、数が一つ足りない… 。リサイクルやヴィンテージショップでダイニング・チェアを探すと、そういう場面になることがあります。ダイニング・チェアの場合は特に、人数分必要です。そんな時は、気にいる物があれば一つづつでもいいので買ってみましょう。形や色の違う椅子でも、実際並べてみると意外とあうものです。そして何より揃えられたものにはない魅力を発見できるはずです。こちらのダイニングに並べられた椅子は、一つ一つ色も形も違いますが、それが逆に空間をユニークな印象に仕上げています。
こちらのダイニングは、色とりどりの椅子が並べられ、見るからに楽しそうな雰囲気です。こんなダイニングルームで食事をしたら、会話も弾みそうですね。カラフルなプラスチックの椅子を取り入れると元気なイメージになりますが、その場合は、このように他のインテリアのアイテムは落ち着いた色を選ばれるとうるさくなり過ぎません。
古びてしまった椅子や、フォルムが気に入って買ったけれど生地が気に入らない、と言う場合には、思い切ってDIYで塗り替えたり、生地を張り替えたりしてみましょう。こちらの椅子はもともと木枠の部分はブラウンだったものを、白に塗り替えたもの。シャビーチックな仕上がりですね。生地の部分も新しく張り替えられ、以前のものとはかなり違ったスタイルに生まれ変わっています。フォルム自体が気に入っているのであれば、処分してしまう前にDIYを考えてみられては如何でしょう?
もっと本格的なDIYにトライしてみたい方には、モザイクがお勧めです。こちらの写真はテーブルを真上から見たもの。モザイク特有の繊細な模様と色使いが素敵です。バランスを考えながらモザイクを並べていくのは、想像するだけで楽しそうです。
インテリアのファブリックは、取り入れるのも手軽な上、部屋の印象を変えてくれるのでお勧めのアイテム。ダイニングだと、ランチョンマットやテーブルランナー、クッションカバーなど比較的小さめのものが多いので、余り布などを使って作れます。わざと色々な布を使っても、遊び心があって楽しくなりそうです。こちらのダイニングは、インテリア・コーディネーターのコテージスタイルによるものです。
ダイニングのテキスタイルでもう一つお勧めなのは、ラグ。手織りの絨毯はお値段が張りますが、運が良いと質の良いものがリサイクルショップやフリーマーケットで見つかるかもしれません。クリーニングにも出せるので、安心ですね。DIYで作ってみたい方には、要らなくなった服などを裂いて作る裂き織りや裂き編みがお勧めです。冬の昼下がり、コツコツ絨毯を編んでみるのもいいかもしれません。
丸太の椅子もお勧めのDIY。木材と道具さえあれば、割と簡単に作れます。こちらの写真は、実は本物の木材ではなく、木をプリントしたテキスタイルでできています。遊び心のあるアイディアですね。
建築主のお父様が建てられた住居をリノベーションしたこちらのお住まいは、もともと工場に使われていた丸太の梁材が再利用され、新しいのに懐かしいような風情があります。リノベーションの際に、あえて古い建築材や建具を用いると新しいお家が趣のあるものになり、ビンテージ感が楽しめることでしょう。スケールの大きい再利用ですね。