終の棲家をデザインする

A.Imamura A.Imamura
北リビングの家, ISDアーキテクト一級建築士事務所 ISDアーキテクト一級建築士事務所 บ้านและที่อยู่อาศัย อลูมิเนียมและสังกะสี
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定年退職後、夫婦二人の終の棲家はどのようにデザインすればよいでしょうか?趣味を思い切り楽しめるスペースや将来のことを考えたバリアフリー、自然豊かな場所でのんびり暮らすのも素敵ですね。今回は、老後の安心と楽しみを手に入れるためにも知っておきたい、素敵な終の棲家のデザインをご紹介していきます。

開放的な終の棲家をデザイン

こちらは、黒川智之建築設計事務所が手がけるこれから老後を迎える夫婦のための終の棲家。子供が独立し夫婦二人での生活となるため、互いのプライバシーよりも広さを感じることのできる開放的な住まいがデザインされています。庭に向かう大きな開口部と大きく二階に開いた吹き抜けは、気持ちの良い風を室内にもたらし空調要らずに。夫婦二人の終の棲家での生活を見守るかのようにどっしりと構えた大屋根がゆったりとした外観を演出しています。庇は、夏は日陰を、冬場は光が室内の奥まで届くようデザインされ、四季を感じながらも環境変化に敏感になる高齢者の生活を考慮した住まい設計となっています。

photo by Kenichi Suzuki

ロケーションが活きる終の棲家をデザイン

Engawa (Japanese style veranda) キリコ設計事務所 ระเบียง, นอกชาน

こちらは、眼下に海を見渡す事が出来る高台に敷地に建つ終の棲家。建主が一目惚れしたこの素晴らしい景色を活かした住まいは、愛犬との共生や蔵書の保管、映画や音楽を思う存分に楽しめるスペースを構え、退職後ゆっくりと趣味の時間を過ごせる空間がデザインされています。リビングに配置されたモダンな和室に寝転ぶと、大きな引き戸の開口部からは、緑の樹木と共に太平洋の広がりを望むことができます。退職後の住まいは、素敵な立地選びから始めるのも良いかもしれませんね。

のびのびと趣味を楽しむ

下沢渡の家, ATELIER N ATELIER N สไตล์ผสมผสาน ทางเดินห้องโถงและบันได

今まで忙しく働いてきた分、退職後は存分に趣味を楽しめる終の棲家をデザインする人が多いのではないでしょうか。こちらは、定年退職を迎えた夫婦の「趣味のそば打ちや農業を楽しみながらのんびりと暮らしたい」という希望に合わせデザインされた住まい。木材の香るシンプルな間取りの住まいの玄関脇土間にはそば打ち場が設けられ、本格的に自宅でそば打ちが楽しめます。夫婦でそば打ち、年末は自分で打ったそばで夫婦で年越しなんて、格別な贅沢ですね。

バリアフリーでみんなに優しい住まい

高齢の夫婦が暮らす住まいは、やはり生活に負担の少ないバリアフリーの優しい配慮が大切です。基本的な生活が負担無く行えるように水回りや生活動線はシンプルに計画することが大切です。また、こちらの住まいは車椅子生活の動作を容易にするバリアフリーデザインが施されています。動線の段差解消や各所に手すりを取り付けたり、廊下や出入り口の幅を広く設けることで車椅子生活でも自立した生活が送れるよう配慮されいます。定年を迎えた高齢者が家の中で過す時間は長くなるので、できるだけ健康を維持しながら自立した生活を送れる住まいの環境整備は大事なポイントとなります。

こちらでは「段差が少なく暮らしやすいバリアフリーの家5軒!」を紹介しています。

クレジット: 撮影者クレジット:イクマサトシ(Techni  staff)

シンプルな平屋

立地やバリアフリーなど終の棲家には考慮するポイントが沢山ありますが、経費も重要な考慮点の一つです。こちらは、1000万円台で建てられた平屋のローコスト住宅。切妻屋根のモノトーン平屋外観がシンプルなこちらの木造住宅は、約70㎡で大きなワンルームのような間取りになっています。杉板や和紙などの天然素材が仕上げに使用され、体にも優しい使用に。バリアフリーや天然素材も使用しながら1240万円台で建てられる終わりの住まいは、シンプルな間取りの平屋だからこそできる嬉しい価格ですね。

孤立せず地域ぐるみのお付き合い

岩宿の家, arc-d arc-d บ้านและที่อยู่อาศัย

高齢の夫婦だけでの住まいは、時に不安なこともしばしば。こちらは、そんな悩みを間取りで解消できる住まい。庭先で一緒に野菜を作る親戚や、高齢者の様子を見に来る近所の人達、デイサービスのお迎えなど、さまざまな人々が訪れやすく、またコミュニケーションがとりやすいよう中庭に向かう茶の間には大きな引き戸開口と縁側が設けられ、近所の人たちと気軽に軒下で会話を楽しむことができます。老後も友人や近所の人と過ごす憩いの時を大切にする優しい住まいデザインはいかがでしょうか?

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