敷居の段差がないすっきりとした住まい!その魅力とは?

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
森と暮らす家, STaD(株式会社鈴木貴博建築設計事務所) STaD(株式会社鈴木貴博建築設計事務所) ห้องนั่งเล่น
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敷居によって、窓や仕切り戸などの開口部分に段差があるという住まいも多いのではないでしょうか。しかし、なかにはその部分に段差が全くないすっきりとした住まいも見られます。そこで今回は、そもそもなぜ段差があるのか、また段差のない敷居が住まいにもたらしてくれる魅力などについて紹介していきたいと思います。実際にその使いやすさや住み心地を体感して、家族のライフスタイルや家のかたちに合ったものを選んでいきましょう!

敷居に段差がある理由

敷居に段差があるわけは、その場所や目的によって様々です。掃き出し窓のような屋外と室内の境にある段差の場合、雨が室内に侵入してこないようにするためであったり、室内の段差であれば、隙間風を防いだり、構造上段差ができてしまうことなどが挙げられます。そのため、敷居の段差をなくすためには計画段階から床が平らであっても機能的に問題がないように設計の工夫が必要になりますので、その点について事前に建築家と相談していきましょう。

出入りのしやすさ

ちょっとした段差があるだけで、それを挟んだ2つの空間を行き来することが億劫になりがちです。敷居に段差がなくなることで、段差をまたぐ煩わしさも解消され、2つの場所を出入りしやすくしてくれることはその大きな魅力です。こちらの伊東亮一建築設計事務所が手掛けた住まいのように、リビングとテラスの境界に段差がないことで、窓を開け放つとまるで2つの空間が1つの部屋のようなつながりをもたらしてくれます。

気持ちのいい開放感

出入りのしやすさに加えて、2つの空間を一体的にしてくれることから、段差のない床は気持ちのいい開放感も実現してくれます。こちらのように、平らな床と合わせてリビングにある開口の引き戸を全開にできることで、中庭のデッキスペースとのつながりがより強まり、天気のいい日にはデッキテラスをセカンドリビングとしても利用できるなど、日々の生活での使い方の幅も広げてくれます。

写真:野口修一

安全なバリアフリーの床

段差がないということは、高齢者などにとっては安全面でも安心の床ともなるでしょう。室内の段差はもちろんのこと、特に注意したいのは浴室の段差です。そこは床が濡れていることから滑りやすく、家の中でも最も転倒しやすい場所の1つです。浴室では段差の解消に加えて、床材を滑りにくい素材にしたり、掃除がしやすいように水はけが良いものを選ぶなどの点についても注意してみて下さい。

写真:fontetrading

敷居の段差の解消方法

homify ห้องน้ำ

すでに敷居に段差があってそれを解消したいという方も多いのではないでしょうか。その解消方法は場所やつくりによって異なりますが、最も取り入れやすい方法はスロープを設けることでしょう。特に高齢者や車いすが必要な住まいには採用しやすい方法となります。その他に、敷居自体を取り除いたり削る方法や、全体の床を上げるといった方法がありますが、その他の場所との兼ね合いもあるため、建築家とよく相談しながらそれぞれの住まいで対応していきましょう。

段差で空間を柔らかく仕切る

homify ห้องนอน

段差のない住まいは上記のような様々な魅力をもたらしてくれますが、段差があることは決してデメリットだけではありません。その1つが、段差によって間仕切りなしでも部屋を柔らかく仕切れることです。特に、間仕切り壁を設けることで圧迫感を強く感じてしまうような小さな住まいの場合、段差だけで空間を仕切ることで広々としたインテリアも実現してくれます。部屋の仕切り方については、「壁を使わず部屋を仕切る5つの方法」も参考にしてみて下さい。

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