部屋の中でも特に大きな範囲を占める壁は、インテリアの雰囲気を左右する要素の一つです。ですから壁を使って部屋の雰囲気を演出するのは、もっとも効果てきな方法です。いろいろなデザインや、色、テクスチャーなどにより、思い通りのインテリアを作り上げてみたいですね。今回の記事では、そんな部屋の雰囲気を決定付ける壁の、素敵な例をご紹介したいと思います。
壁の表面は統一したほうが良いという考えもありますが、あえて異素材をミックスしてみるのもお洒落です。こちらのモダンなリビングの壁は、ウッディな壁と自然石の壁が隣り合わせになっていますが、違和感がありませんね。パネル風の長方形が、異素材に統一感を出しているのもポイント。
クレジット: ARCHON+ Projekty Domów
壁の表面は通常2次元のものと思われがちですが、こうして立体感をつけると部屋に表情が出来、ユニークです。籐や木材といった他の素材で作られた家具が添えられていますが、色やトーンが同じなので、自然な雰囲気です。
こちらはまるで砂の手触りを思わせるような壁の表面です。荒そうな手触りが、シンプルな部屋に映えていますね。飾られたオレンジ系のアート作品も、壁のテクスチャーとともにどこか真夏のビーチを思わせます。
アイボリーからグレー、ベージュのグラデーションが美しいこちらのお部屋のメインの壁には、コンクリートが用いられています。微妙なレリーフで少し段差をつけられた壁が繊細ですね。打ちっ放しとはまた少し違った雰囲気です。
石の壁というと外壁のイメージがありますが、こんな風にインテリアに用いると、ラスティックなお部屋が楽しめます。見慣れない壁なのに違和感がなく、洗練された様子が素敵です。
壁をアースカラーでまとめると、温かみがあり、落ち着いた雰囲気になります。その中でも異素材を用いると、座る位置によって違った印象を受けるのも面白いポイント。
レンガはラスティックからインダストリアルなスタイルまで好んで用いられる素材で、温かみのある赤みがかった色が魅力です。いろいろなサイズがあるので、イメージに合わせて選んでみましょう。
こちらは元々床の傷みをリノベーションするための素材だった木材ですが、このように壁に用いられました。整列した板が、モダンなログハウスのような、心地よい印象を与えます。
壁紙などで気にいる模様がなければ、自分の好みで塗装するのも一つのアイディアです。綺麗に仕上げる自信がなければ、テンプレートを使うのもおすすめです。こちらのお部屋は幾何学模様が印象的な壁。メキシコのインテリアコーディネーター、Estudio Tangumaが手掛けました。
最後にご紹介するのはこちらのレリーフ。白い壁に施されたレリーフは、繊細で自己主張をしすぎないのに、インパクトがあります。クラシックなインテリア向きと思われがちですが、写真のようなモダンなスタイルからオリジナルなスタイルまで、しっくりと馴染む、優秀なデザインです。