切土と盛土。土地選びの前に知っておきたいこと

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Secret Garden, bandesign bandesign บ้านและที่อยู่อาศัย
Loading admin actions …

切土や盛土という言葉を一度は目や耳にしたことがあるのではないでしょうか。平地の少ない日本では、傾斜のある場所でも住宅可能な場所にするために、多くの斜面地がこれによって住宅街へと変化してきました。土地選びをしていても、そうした敷地をよく見かけるはずです。そこで今回は、切土や盛土の特徴と、そうした土地を選び前に是非知っておきたいことを紹介していきたいと思います。

切土・盛土とは

Secret Garden, bandesign bandesign บ้านและที่อยู่อาศัย

切土とは、その名の通り、地面の土を切るように斜面を掘り、傾斜地を平らにすることを言います。盛土とは、その反対で、土を盛ることで敷地を造成することを言います。盛土によって、もちろん平らな土地を作り出すこともできますが、こちらのBANDESIGNが手掛けた住まいのように、それによって自然の地形を平坦な場所に作り出すこともできます。こちらでは、プライバシーを守りながら、盛土された庭でゆっくりと過ごせるだけでなく、その土盛りを地熱利用することで、室内環境を快適にしてくれる役割も担っています。

写真:水野茂朋

造成計画書の確認

切土は地面が元からある山の部分となるので、地盤が比較的安定しています。それに対して、盛土は土を盛った人工的な地面となるので、十分に締め固められていないと地面が沈下してしまうなど不安定になりがちです。土地選びの際には、目当ての土地が切土か盛土かを、造成計画書を入手するなどして確認しておくといいでしょう。

写真:Hiroyuki Hirai

切土と盛土に合った適切なプランニング

もし切土と盛土の両方がある土地だとわかった場合は、それぞれに合った適切なプランニングをしていくといいかもしれません。万が一、盛土部分の地面が沈下してしまい、その上の建物も沈んでしまわないように、切土部分に建物を建てて、盛土部分には庭などを設けるなどのプランニングの違いをつけるといいでしょう。

写真:明 直樹

地盤改良

Casa MV, ze|arquitectura ze|arquitectura บ้านและที่อยู่อาศัย

地盤調査によって、盛土の下に安定した地盤があることが分かった場合、そこに杭を打つことでしっかりと安定した基礎と建物を築くことができますし、地盤改良を行うことでも安定した地盤にしていくこともできます。しかし、その分のコストが建物自体に使えなくなってしまうので、建物の質を下げたくない方は、そうした土地は避けることをおすすめします。基礎については、「基礎のしっかりした安心の住まい!その種類と知っておきたい基本知識」も参考にしてみて下さい。

最小限の掘削

まだ造成されていない傾斜地の土地を見かけることもあると思います。そうした場合、切土で平坦な土地にすることもできますが、こちらのように、傾斜をうまく利用しながら、最小限の掘削で住まいを建てていくことで、掘削によるコストを抑えながら、建物の質をより高めることができるでしょう。傾斜地では、スキップフロアが有効な手段の1つになるので、スキップフロアの特徴を活かした住まいづくりも同時に考えてみて下さい。

写真:加斗タカオ

傾斜を利用した住まい

もう1つ傾斜をうまく利用した住まいを紹介したいと思います。こちらの一級建築士事務所ROOTEが手掛けた住まいは、細長い三角形に近い変形敷地でさらに傾斜地という平面的にも断面的にも変形した土地に建てられました。周囲の住宅は、切土や盛土をすることで平坦な土地の上に建てられていますが、こちらの住まいは、造成による擁壁を設けず、土地のもともとある地形をそのまま生かし、室内空間だけでなく、庭などの屋外空間も快適にデザインされています。

写真:HIROKIKAWATA

▶homifyで建築家を探してみませんか?募集ページで理想の建築家を見つけましょう!◀  

※  建築家の募集ができる無料相談ページ ※  


ต้องการความช่วยเหลือสำหรับโปรเจคของคุณ?
ติดต่อเราได้เลย

ไฮไลท์จากนิตยสารของเรา